具体的な業界研究のやり方[就活]
以前の記事で業界研究と主な方法を書きました。
業界研究とは?何からやればいいのか?[就活][業界研究] - 仕事と就活のメモ帳
しかし、何をすれば良いかということまでは書くことができていなかったので、
この記事では業界研究をする上で具体的にやるべきことを考えます。
目次
- 目次
- 業界地図を用意しよう
- 気になる業界から見てみる
- 業界のトップの企業群をまずはチェックする
- 業界の基礎知識、動向を知ろう
- 志望順位を決めて個別に調べる
- 他の方法でも調べる
- 行き詰まったらキャリアセンターにいく
- まとめ
業界地図を用意しよう
冒頭に示した記事では業界地図を2種類紹介しました。
日経業界地図と、
会社四季報の業界地図です。
購入してざっと読んでみたところ、掲載する業界数が多いのは日経業界地図で、掲載する企業数が多いのは会社四季報の業界地図です。
順番やまとめ方はそれぞれ違いますが書いている内容に大きな違いがあるわけではありません。
書店でパラパラと手にとって少し中身を試しに見て、気に入った方を買ってみましょう。
二つとも購入する必要はありませんが、一冊手元に置いておくと便利なのは間違いありません。
買うお金がもったい無いという場合は立ち読みで済ませることもできますが、
何年同じ企業で働くかはわかりませんが、
少なくとも卒業後の何年間かの時間を費やす場所を選ぶわけですから1000円2000円くらいはお金を出してもバチは当たりません。
気になる業界から見てみる
用意できたら早速読んでみましょう。
ただ、片っ端から順番に業界研究を行うことはオススメしません。業界研究に使える時間は限られていますし、
仮に全ての業界をくまなく調べたとしても、実際に選考を受けることができるのはその中の一部の企業だからです。
興味のある業界から優先的に調べていきましょう。業界地図では見開きにわかりやすくまとめられているので、
今まで知らなかった業界もについても概要は手早く知ることができますが、
そこから選考を受けるか受けないか、受けるならどの企業を受けるかと、
より詳しく比較検討していくには時間が必要になるので、やはり興味のある業界から先に見ていきましょう。
業界のトップの企業群をまずはチェックする
正直な話、ほとんどの学生は志望業界の一番上の企業から順番に選考を受けていくのではないでしょうか?
もちろん全ての学生がそうだとは言いませんが、業界の中でもトップとされる企業の方が、
労働環境や待遇面を含めてあらゆる面で有利になっている可能性が高いです。
後々、志望度の高い業界については中堅以下の企業も詳しく見ていくことでより良い企業を発見できるかもしれませんが、
まずは業界のトップ企業群をチェックしましょう。
業界の基礎知識、動向を知ろう
次に業界地図の各業界の説明をするページにある基礎知識と近年の動向を読んでみましょう。
その業界はどのような商品、もしくはサービスを提供しているのか。
一つのカテゴリでひとくくりにされている商品にも、実は用途別にいくつもの種類が存在していたりと意外と新たな発見があります。
そんなの知ってるからいいよと思うかもしれませんが、面倒でも一度くらいは商品・サービスについて調べてみましょう。
一見同じように見えても企業毎にどの製品にに力を入れているかの違いがわかれば、それだけでより深い企業研究につながります。
また、原材料の価格の変動や経済環境の変化で需要が増えたりと、
業界毎にここ数年の動きが簡単に書かれているので、そちらもチェックしましょう。
志望順位を決めて個別に調べる
先ほど書いた通り、選考では業界のトップから順番にエントリーしてしまいがちです。
実際それで問題があるかといえば無いので構わないのですが、志望順位は自分の中で決めておきましょう。
一つ前の項目でも書いた通り、同じ業界の企業でも扱っている商品や力を入れている分野は違います。
それぞれの企業の特徴、他社と違うところを確認しましょう。
他社と比べた強みと課題を知ることができれば、面接での強力な武器になります。
例えば、以前に商社の業界を調べた記事を書きましたが、
(商社業界について)
商社は資源分野と非資源分野と大きく扱う商品が異なります。三井物産は鉄鉱石を中心とした資源分野に偏っています。
ここ数年で資源価格が上昇して大きく利益を伸ばしましたが、逆に言えば業績が不安定だとも言えます。
一方で伊藤忠商事はむしろ非資源分野に力を入れており、業界内でも珍しい情報・金融分野からの利益が大きいという特徴があります。
資源分野の扱いが少ない分、業績は安定的ですが2017年度の業界内の利益順位で三井物産に2位の座を譲り渡す結果となりました。
他の方法でも調べる
業界地図以外からも情報を集める必要があります。
書籍やネットでは大手・中堅までの掲載しかしていないこともありますが、
同じ業界の企業が一同に集まるセミナーや、
就職四季報を使ってボトムアップで調べる方法もあります。
実はこの四季報、就活生向けではありませんが未上場の企業だけをまとめたものもあります。
あえて未上場会社に就職すべきなのかは一旦置いておき、気になる方は書店でチェックしてみましょう。
行き詰まったらキャリアセンターにいく
キャリアセンターは就活生のための場所です。
業界研究のやり方をはじめ、面接・履歴書・ESなどなどありとあらゆることをサポートしてもらえます。
就活に行き詰まったらキャリアセンターに行ってみましょう。
大抵のことは解決します。
まとめ
今回の話をまとめると以下のようになります。
- 業界地図で基礎知識と動向を抑える
- 志望順位を決める
- 個別に企業の特徴を調べる
- セミナーにも参加してみる
業界地図を読めば自然と気になることが出てくるので、興味のあることから調べていきましょう。