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商社志望の学生必見!商社業界について[就活][業界研究]

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毎年、就職人気ランキングの上位に安定してランクインしてる商社業界について、調べてみました。商社を志望している学生にとって必見の内容となっています。

目次

商社の特徴

商社の事業モデルはトレーディングと事業投資の二つに大きく分かれています。

トレーディングは商品の取引仲介を行っていたことが源流となっていますが、

「ラーメンからミサイルまで」というキャッチコピーにある通り、

メーカーと買い手の間に入って卸売をすることによって間の手数料を得ていました。

しかし、近年はインターネットの発達などにより、間に業者を入れず、商品の作り手と買い手が直接売買をするようになったので、

トレーディングのみで利益を上げていくことは難しくなってきたという背景があります。

しかし、メーカーとの取引が多かった商社は世界中に取引先があり、

数人から数十人の社員の派遣していたおかげで、取り扱っている事業領域の技術・商品・サービスなどの情報を手に入れることができていました。

その強みを活かして将来の有望な企業に投資を行い、利益が上がれば投資した分に応じて利益をもらうという投資会社に近い業態になっています。

主な事業領域は、金属・資源、食品、化学、エネルギー、素材、電力・プラント、生活産業などですが、それ以外にも数え挙げればキリがないほどに存在します。

2015年度、2016年度は資源市況の下落により、各社業績に多大な悪影響が出ていましたが、17年度と18年の第一四半期(4月〜6月)の決算では、

逆に資源価格の上昇により最高利益を上げるなどV時回復の状況です。

大手の事業構造

三菱商事

 

業界一位の三菱商事です。資源分野では石炭やLNGが大きく、銅にも投資しています。

金属、エネルギーの2つの資源分野での利益の割合が大きいですが、

ローソンを子会社したことや三菱食品、日本食品加工に代表される食品などがあり、非資源分野で基盤も厚くなっています。

商社の中でも手元に残している現預金はトップクラスに多く、これからの投資余力もその分相当に持っているとされています。

三井物産

商社全般に言えることで、扱っている商品の価格によって業績が大きく左右されるという点がありますが、

特に三井物産は鉄鉱、金属、エネルギーの資源分野の割合が大きくなっています。

17年度の決算での利益の割合を見てみると非資源分野での利益が1000億円程度だったのに対して、

資源分野での利益が3000億円程度と高くなっており、業界の中でも資源価格の変動による業績への影響は大きいとされています。

鉄鉱石の扱いが中でも多く、その生産量は6000万トンと世界の大手企業に次いでいます。鉄鉱石の価格の変動による影響が必然的に大きくなるでしょう。

業界内の順位では資源価格の下落で順位を落としていましたが、17年度の決算では業界2位に返り咲くことができました。

伊藤忠商事

「非資源ナンバーワン」という目標を掲げている通り、17年度決算では資源分野に対して非資源分野での利益が約4倍となっています。

また各事業分野でも食料、住生活、繊維、情報・金融、機械、エネルギー・化学品、金属の間の利益の割合に大きな差はなく、バランス良く事業を行っています。

また業界内では珍しく、情報・金融分野での利益の割合が大きくなっています。

非資源の分野の割合が多いため、17年度の純利益では三井物産が業界内2位に返り咲き、順位では3位に落ちてしまいましたが、逆に言えば資源価格に大きく左右されることが少ないメリットもあります。

住友商事

住友商事はITサービスやメディア事業が得意と言えます。ジュピターテレコム、ジュピターショップといったケーブルテレビやTV通販での利益の割合が大きく、伊藤忠の情報・金融分野と同じように業界内で唯一と言って良い特徴です。

対して資源分野での

丸紅

丸紅の特徴は電力・プラント分野の利益割合が大きいことです。日経新聞の報道でも丸紅の火力発電の記事が多いことが印象的です。

資源分野での利益は大手5社の中では一番小さくいですが、

電力会社が就職先として安定的だとされているイメージがあるように、

発電事業は初期投資に時間と費用が相当かかるものの、一度稼働して運用が順調に進めばその後10年単位で利益を上げていくことができることもあり、

そうした参入障壁の高い分野からの利益が多いという特徴があります。

 

参考

今回の記事はこちらを参考にしています。

商社についてより詳しく知りたい方や商社を志望する学生は、より詳しい情報が記載されているので一読をお勧めします。

 

週刊エコノミスト 2018年09月25日号 [雑誌]

週刊エコノミスト 2018年09月25日号 [雑誌]

 

 

「会社四季報」業界地図 2019年版

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まとめ

商社業界と一口に言っても企業によって力を入れている事業領域が大きく異なります。扱う商品が違うと働き方や社風もそれぞれ違ってくるはずです。

業界内の順位や企業名だけでなく自分が携わりたい業界に力を入れているのはどこか?という視点なども重要になります。

ネットや書籍で得た情報に加えて、実際に商社の業界説明会に参加してみることで、

より具体的な情報が掴めるでしょう。