仕事と就活のメモ帳

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今後の就職活動で一番怖いこと[就活][21卒]

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はじめに

先日、経団連の中西会長が21年に入社する年次の学生から、

「就活ルール」を廃止すべきではないかと意見を発表しました。

これを受けて以前から21卒の就職活動が大きく変わる可能性があると、

様々なメディアで報道されています。このサイトでも記事にしてきました。

今回も就活の仕組みが変わる可能性があることについて書きます。

概要

就活生にとって一番怖いこととは何でしょうか?

私はやはり第一志望の企業から内定を取れなかったことだと思います。

このことを前提に、以下のことについて書いていきます。

  • 就活の状況
  • 人生をかけたイス取りゲーム
  • 横並びのスタートではない
  • 気づいたら手遅れ

 

就活の状況

まずは、リクルートワークス研究所が19年卒の就活について調査*1を行っているので

その内容を少し見てみます。

全体の話からですが、

大卒求人倍率は1.88倍でした。

全国の民間企業の求人総数は、81.4万人なのに対して、

学生の民間企業への就職を希望している数は43.2万人です。

全体の結果を見れば明らかに学生の数が不足しています。

なので人手不足→売り手市場という結論になります。

 

次に、規模別で見てみます。

300人未満の中小企業では9.91倍。

5000人以上の企業では0.37倍。

ここからわかるのは、中小企業は採用がうまくいっていないことと、

大企業は人手には困っていないということです。

(余談ですがどこからが大企業でどこからが中小企業というのは、

従業員の数や資本金でわりと厳密に決められています。

大企業の定義がもともと決められているというわけでは無く、

中小企業の基準が決められており、

その基準を超えるものは大企業になるというくくりになっています。)

 

最後に、業種別の求人倍率を見てみます。

流通業は12.57倍、建設業は9.55倍、製造業は1.97倍、

サービス・情報業は0.45倍、金融業は0.21倍。

このような結果になっています。

流通業の大手といえばヤマトや佐川が思い当たりますが、

確かに年中ドライバーが不足しているという話は新聞でもよく報道されていますし、

ネット通販の躍進で忙しいという話題が絶えません。

私もAmazonのヘビーユーザーなのですが、

いつも配達に来てくれるお兄さんにはもう顔を覚えられています。

というか、もはやちょっと会話する仲になってしまいました。

いつも届けてくれるお礼に今度缶コーヒーでも差し入れようと思います。

話が逸れてしまいました。

結論としては

全体、中小企業、流通、建設業は人手不足

大企業、金融業、製造業はそうでもない

ということになります。

 

人生をかけたイス取りゲーム

上述の調査結果からわかるように、

不足しているのは業種や規模別でみれば限られています。

そういった企業を望んでいる学生にとっては天国のような状況ですが、

特に学生に人気のあるような知名度の高い企業はかなり厳しい状況です。

16卒の就活の時はメガバンクの採用予定人数に1200人とあるのを見ました。

その時はそんなに人を取るのかとノンキに感じたものでしたが、

後で聞いてみれば実際の応募人数はそれよりもはるかに上回っていました。

自分が行きたい企業には皆も行きたいということでもあります。

最初に就職した会社で人生が決まるわけではありませんが、

1社目に就職する企業は自分の人生に多大な影響を与えます。

実際に入社してうまくいくかどうかはその時になってみなければわかりません。

だったら、自分が一番に希望する企業に行きたいと思うのは当然ですし、

できるのならそうした方が良いです。

しかし、その席数は限られています。

決して就活が簡単になっているわけではないことが分かった以上、

横並びのスタートではない

これまでは3月に広報開始、6月選考開始ということで、

すべての企業が日程を実質的には守っていないながらも、

ある程度の目安として動いていました。

「これまでは同じタイミングでスタートしていたのに、

21卒から「就活ルール」が変わればその目安さえも無くなったら、

就活が無法地帯になってしまうのではないか」という不安もありますが、

そもそも、今だって全員同じスタートをしているかといえばそうではありません。

インターンシップに早くから参加して企業とパイプを作っている学生や、

外資やベンチャーで3年の秋に決めてしまう学生もいます。

理系の研究室では教授が懇意にしている企業へ入社することができた。

そんな話を耳にすることもあるでしょう。

「就活ルール」がある今だってこんなものです。

日経の大手企業を目指して就活する学生が多いので、

3月にマイナビやリクナビに登録する人が多いというだけで、

全員が同じスタートを切っているわけではありません。

 結局、21卒から就活の流れが変わっても変わらなくても、

就活を早くから始める人もいれば、遅くから始める人がいるということに変わりはありません。

気づいたら手遅れ

就活を始めるタイミングは人それぞれで周りの環境がどうなっても、

自分がいつ始めるかという話に落ち着いてしまうのですが、

気づかないうちに志望する企業の選考が終わっていたとか、

エントリーの期日が過ぎてしまっていたというのが一番怖いです。

いつも結論は同じなのですが、

早いうちから就活の情報にアンテナを張っておくことが大切です。

勉強したり遊びに行ったりバイトしたりで、学生生活も大変ですが、

数年先のことを見越して就活のことも頭の片隅にいれておいて損はありません。

まとめ

 

今回の記事で言いたかったのは、

人手不足=就活が簡単 という訳ではないというただそれだけです。

21卒の就活について新たな情報が出てきたらまた書きます。

*1:第35回 ワークス大卒求人倍率調査、

http://www.works-i.com/pdf/180426_kyujin.pdf