金融業界の現状を経済の状況から考える[就活生向け]
こんにちは。
金融業界は高収入として、毎年就活生の中でも人気の業界とされています。
すでに志望している学生さんの中では業界研究を十分に進めている方もいるとは
思いますが、その一助として今回の記事では金融業界がどういったものかを、
経済状況を見ながら考えます。
保険業界はわからないので今回は割愛します。
個人的な考えもかなり含まれています。
絶対に鵜呑みにはせず、他の記事とも見比べてみてください。
truetrue
マイナス金利の導入で銀行は苦しく
マイナス金利という言葉が、1月の終わりころから飛び出しました。
何度もニュースで報道されているので聞いたことがあると思います。
マイナス金利によって銀行の収益源が
銀行の収益源はお金を企業に貸し、利子をつけることによって
貸したお金よりも少し多い金額分を返してもらうことによるものです。
ただお金を貸すだけでは商売にならないので、貸してあげたお礼としての追加分を、
利子という形でとります。これが「利ざや」と呼ばれます。
しかし、近年はデフレが浸透しきってしまい、
企業が新たな設備投資をすることが減っています。
そのために新たに資金が必要となることは起こらず、
企業が銀行からお金を借りることが少なくなってしまいました。
銀行はこれでは利益が出ません。他にお金を貸し付けることができる場所も無い。
なんとか利益を得られないかということで国債に目をつけました。
最近では日銀の量的緩和政策によって国債の価格が上昇しています。
(量的緩和政策とは、日銀が民間銀行の持つ国債を買い、国債を引き受ける代わりに民間銀行にお金を渡すことです。これによって民間銀行がお金をたくさん貸し出すことを期待していました。)
日銀が国債を買うことがわかっているので、
民間銀行は新たに発行された国債を買います。
買った国債は日銀に売り、その差額が利益になります。
それが最近の民間銀行の収益源でした。
収益となったお金は日銀に預けられています。
民間銀行はある一定の金額を日銀に預けることが決まっています。
しかし、その金額を超えて日銀に預けることもできます。
ここでマイナス金利になるのですが、
この一定の金額を超えた分に対して、マイナスの金利を適用することになりました。
普通、預金をすると利息がついてお金が増えます。
しかし、マイナス金利の下では逆に預金をすると手数料のような形でお金が減ります。
(マイナスというとあまり良くないイメージですが、実際の所、
マイナス金利が適用されている範囲はそれほど大きくはないとも言われています。)
預金したらお金が減るとなると、民間銀行にとっては困ります。
預金ではなく別の場所にお金を向けなければなりません。
(マイナス金利をする日銀の狙いはここにあります。これで貸出を増やして欲しい。)
それが金融商品に向かったりしているのですが、それは置いといて
大きな銀行だと資金も豊富で持ちこたえることはできますが、
中小の銀行や信用金庫などの金融機関になってくると、苦しくなってきます。
そのため、中小の銀行同士で金融商品に投資をするためのファンドを設立したり、
銀行同士の合併が起こるなどの現象が起きています。
地銀は再編の時期がやってきているかもしれません。
アベノミクスによる株高のピークを過ぎ、証券はこれから向かい風
アベノミクスは幾つかの方法で経済を良くしようとするものでした。
1つは日銀の量的緩和政策です。
仕組みは上でも書いた通り、民間銀行が持つ国債を買い上げてお金を流します。
これにより企業への貸出の増加を狙います。
2つ目は不動産の商品(REITと呼ばれます)の購入です。
不動産企業の投資を増やし、土地価格の上昇を狙います。現に最近では首都圏での土地価格は上昇する傾向にあります。
3つ目は企業の株を買います。(ETFという商品を通してです)
これによって直接的に企業の株価の上昇を狙います。
4つ目はGPIFなどの5つの「クジラ」と呼ばれる組織の資金で株式を買います。
これも企業の株価の上昇を狙います。
これらの様々な方法によって、企業の株価や業績のアップをもたらし、
それが労働者への賃金増加を促すことを政府は期待しています。
2年ほど前から賃金の上昇が重視されているのはこのためです。
賃金が上昇すると、国民の消費意欲は増し、お金を使うようになります。
これにより物価は上昇し、さらに企業の株価アップという好循環ができ上がります。
こうして政府はゆるやかなインフレを狙っています。
しかし、日本の株式市場が20000円を超えたところで上げ止まり、
そこから低迷した状態が続いています。(とはいえ、高水準なのは間違いありません)
世界経済が減速傾向にあり、
2017年から2018年にかけて景気の底がやってくるという話もあり、
アベノミクスによる株高の恩恵を受けていた証券会社はこれからは苦しい展開になっていきます。
証券各社では今年の決算が良くない状態にあり、向かい風といえます。
(こんな中、証券会社に入社したので、戦々恐々としています。)
直近の株式市場の情勢
4月の末に日銀の金融政策決定会合が開かれました。
日銀の量的緩和政策を行ったりなどの決定はここでされます。
今回の会合で、新たに何かしらの緩和策は取られるだろうと期待されていたのですが、
日銀は現状を維持。
これを受けて株式市場は大きく下落してしまいました。
為替もドル円相場が1ドル=105円台まで動き、決して良い状態とは言えません。
輸出企業の利益で稼いでいる日本にとっては、円高になると苦しくなります。
これからどう動くのかという部分は全くわかりません。GW明けの相場が木になるところです。
注目のイベントとしては、
5月の伊勢志摩サミット、その前後の政府による財政出動、消費増税の判断、
5月中に発表される「ニッポン一億総活躍プラン」、7月の参院選挙、などです。
海外では、米国大統領選挙、米国の利上げ、それに伴う新興国の経済状況の変化、
6月の石油産油国による会合、ギリシャの債務問題、それに伴う欧州各国の財政、
英国のEU離脱などがあります。
就活をする上で必要なのは?
現在の経済の状況を、自分としても整理したかったのでここまで書いてきました。
これが直接的に就活に役にたつかというと、そうではないと思います。
金融業界に就職する上で、いつかそこで働くのなら必要とされる知識は沢山あります。
これを書いている僕自身も、今頑張って勉強しているところです。
しかし、就活をしている時点ではあまり知識は求められていません。
入社後に勉強するからです。
なのでこうしたことについての質問は多くはありません。
それよりは、選考に来た学生がどんな人なのか?
内面の部分をよく見ようとしている印象があります。
もちろんこれらのことを予備知識として知っておくことは重要ですが、
あくまでこうしたことを話すのは質問として聞かれた時だけ。
知っていることはどうしても話したくなるのですが、それではただの知識自慢です。
いつでも答えられるように色々調べてみて準備しておくことに留めておいて、
面接では自分がどんな人間であるかを中心にアピールしたほうが良いと思います。
金融業界で働くなら、こうした決して順調とは言えない状況の中で、
会社としてどうしていくべきか?
また自分がどうしたいか?
そこで自分は何ができるのか?
ということを考えておくべきなのかもしれません。
これを面接で聞かれたことはないですが、
実際にされると相当難しい質問だと思います。
正直聞かれてもうまく答えられません。
しかし、それでも内定のためには手を抜くことはできません。
どんな形であれ、自分なりの回答を用意しておくと良いと思います。
就活も中盤戦の5月。今が一番の頑張りどき
こんにちは。
5月のGW真っ最中ですが、就活生の皆さんは休みを取れているでしょうか?
GWの間も就活を続けることができる学生はそう多くはありません。
休みなく続けられることは他の学生と差をつけることができる要因になります。
ですが、しっかりと休みを取ることも重要です。
頑張るときは頑張る。休むときは休む。それぞれ自分のペースで進めましょう。
選考解禁まであと1月足らずですが、今は就活の中盤戦。
3月4月に勢いよくスタートした就活も、慣れと疲れから中だるみしやすい時期です。
ついついダラダラしがちですが、決して気を抜くことはないようにしたい時期です。
第一志望の企業の内定までは遠く、今は内定が0、もしくはあったとしても
志望度はそこまで高くない企業のもの。終わりがまだまだ先にあるように感じて、
精神的に辛くなることもあります。しかし、今の時期こそ頑張りどきです。
続きを読む言葉の解釈の違いによるコミュニケーションの失敗を防ぐために
会話をしていて、時々相手が何を言っているのかわからなくなることがあります。
逆に、自分が話したときに相手にキョトンとした表情をされることもあります。
また、誰かに頼んでおいたことがあるとして、持ってきてもらったものをみると、自分が意図していたものとは少し違ったものが出てきたりすることがあります。
部活動で先生に教えてもらっている時、どう体を動かせばいいのか?
先生の言葉だけではわからないことがあります。
どうしてこのような状況が起こるのか?
ずっと考えていたのですが、その原因は言葉の解釈の違いにあるのではないかと、
最近思うようになりました。
今回は、どうして会話にすれ違いが起こるのか、
意図したものと違うものができたりするのか、考えてみます。
続きを読む他の人の中に埋もれてしまう危機感を感じた話。
こんにちは。
現在、就職して研修真っ只中の生活ですが、
研修項目には割と多くの課題があり、楽しいものもあれば学生時代のように
ただただ勉強してテストで点を取るだけのものもあります。
こんなことを言うと舐めてんのかと言われても仕方がないけど、
正直研修は楽しい。
だけども、ただ楽しい研修を過ごしている間にも、それぞれのキャラが出ていたり、
結果として良いものを残していたりする人はいる。
そんな中で自分が埋もれてしまうことの危機感を感じた話を書きます。
続きを読む
話し合い・グループディスカッションってめちゃくちゃ難しい
僕が就職した企業の研修では、挨拶をした後、すぐに新聞の読み合わせを行います。
その日の新聞の気になった記事について、自分の意見をだして話し合うというものです。
いわゆるグループディスカッションと呼ばれるものですが、
やってみるとめちゃくちゃ難しい。
発言のタイミング、内容、話の方向性、まとめ方、メンバーの性格、果ては人間関係まで。
なんか変なことが多くて研修のこの部分だけでかなり疲れます。
今日は話し合いをする上で、大事なことは何かを考えます。
発言のタイミングの難しさ
一番初めに感じたのは発言のタイミングの難しさです。
こんなに難しいと思いませんでした。
振られるのを待っているだけじゃ良くないし
かといって無理に押し入るのも良くない。
うまいタイミングを見つけて発言しないと、スムーズな話し合いができないように思います。
3週間新聞の読み合わせを経験して、発言のハードルが比較的低いと感じたのは、
一番最初でした。
話し合いになると「最初は誰が話し始めるんだ?」
みたいな空気になることがよくあると思うんですが、はじめに話すのは怖いけど、
一旦話し始めることさえできれば後は何とかなるんですよね。
発言のタイミングは、後になればなるほど薄い内容の発言はできなくなる。
違った視点からの意見を出してみたり、補足的な内容を追加したり、
具体的な事例を数字を使って話してみたり、話すときに一工夫を加えて
話し合いのメンバーが納得したり、さらに話し合うことができるようにしないと、
発言の意味ってほとんどなくなる。というか薄っぺらいことを言うことはむしろ害悪になるとさえ感じます。
いつも僕が狙っている発言のタイミングは、2番目です。
僕は発言するまでに考え込んでしまうことが多いです。
だけど今書いたように、時間が経てばたつほど発言すること自体が難しくなる。
頭の回転が速くないので、誰かの意見に対して即座に自分も何かを発言するというのではうまくいかないことが多い。
なので、1番はじめの発言は誰かに任せて、その次に何かしゃべります。
起承転結で言うなら承の部分。
この部分なら、1人目の話者の提起を受けて、次につなぐだけなので発言がしやすいように思います。
1人目の意見に賛同したり、逆に反対したり、記事の気になった部分について「これってどういうことかな?」というようにもう一度提起してみたりと、やりようが色々とあることに気がつきました。
でもそれだけだと、ほとんど何も話していないのと同じなので、班の中で結論に至る少し前に、もう一度発言する。ここでならある程度考える時間があるので少しはまともなことを言えることが多かったです。
まあ、あまりやり方を決めてしまうと単調になってしまいそうなので、逐一やり方を見直す必要があるとは思います。
発言の内容の濃さ
話し合いでは、積極的に発言することがよく勧められますが、ただ単に思ったことを話せば良いというものでも当然ないんですよね。
たとえば自分の専門分野のことになると、誰でも詳しく話せます。
ですが、知っていることを話してもどうしようもありません。
何の意図もなく、知っていることを話すだけではただの知識自慢になるし、
周りへの印象も悪くなります。話も進まない。
知識から出発して、自分の意見を言えるようになれば良いのですが、
その自分の意見を考えることがすごく難しい。
なんというのか、大学の研究室では卒論を書くときに、出典や引用に対して厳しく指導されました。グラフのタイトルや単位、メモリも細かくチェックするよう指導されましたし、発言の際にも、間違ったことを言わないように、また根拠を求められた時にいつでも示せるように、発言した内容を裏付けるものを用意しておけと言われました。
適当なことを言うと、変なところを担当教員に指摘されて二進も三進もいかなくなる。
ということをよく経験したので、安易に発言しないようになってしまったんですが、
これが研修所の話し合いだと、意外とその部分が適当になっているように感じます。
それって本当にあってるの?とか聞きたくなってしまうのですが、
つまらないことを聞いて話の腰を折ると目も当てられないし、
かといってあやふやな部分を残したまま話が続いていくのも気持ち悪いな〜
なんて思いながら色々と話すのをためらっていると今度は何も発言できなくなったり、
うまくいかないんですよね。
メンバーによっても変わる
一番嫌なのがこれです。
メンバーの性格によって話し合いの雰囲気が大きく変わります。
俺が俺がっていう感じの性格の人がいると、その人を中心に話が進みます。
進行役を積極的に果たしてくれるのでとても話し合いはしやすい。
だけど意外と自分の意見に対しては頑固だったりする。
逆に僕の場合は発言が少ないので、
周りからみると積極的に議論に参加しない奴だ。と映る。
お互い歩み寄って話をするしかないんだけど、これも難しい。
女の子に多いのが、話の隙間をうまくつなげて発言してくれたりすることです。
こういう子がいてくれると、話が途切れることは少ないのでやりやすいですが。
なんというのか、
4人じゃなくて1人で読んで1人で発表するだけなら楽なのにな・・・
なんて思ってしまうのでした(ーー;)
どうやら僕には協調性が無さそうです。
新聞の読み合わせをうまくやるために
冒頭でも少し書きましたが、僕が就職した会社での新聞の読み合わせは、
その日の新聞に書かれていた記事の中から気になったものを一つ選び、
記事の中身を紹介しつつ、自分の意見を発表して話し合うというものです。
金融機関に特に多い習慣だと思います。備忘録的に、というかもう自分のためだけに、
新聞の読み合わせをうまくやる方法を考えます。
誰かのヒントになってくれれば一石二鳥です。
読み合わせの時間は、朝、挨拶をした後すぐなので、いつも9時から。
それに対して、新聞を読むことができるのは、その日の朝に新聞を受け取ってから研修が始まるまでの時間。
朝6時に寮の食事。その後いろいろ準備して7時前には寮を出るので、必然的に電車の中で読むしかなくなります。
新聞の面数が多いので全部は読みきれません。
となるとどうしても読める場所が限られてきます。
まずは見出しを見て、興味のある記事だけ読む。(こんな読み方すると知っていることがどんどん偏って行ってしまいそうではある)
次に、いくつかに絞った記事を読み、その中から自分の意見を出せそうな記事を選ぶ。
選ぶ基準は、やっぱり自分の知っていることに近い記事が良い。
1つに絞れたら、しっかり記事を読み込んで意見を考える。関連記事がないかを探す。
この流れでやれば、それなりに話し合いに向けた準備がしっかりできると思う。
自分が読んでいない記事の話題の場合
読んでいない記事で話し合うことになったら、まずは記事の概要をしっかり聞く。
正しさを求めるわけじゃなくて、あくまで意見の出し合いなので、そこまで神経質に発言の内容の真偽を気にすることもないんだけど、下手な発言はできないので、
基本的には聞く側の立場で、気になったことがないかを探してみる。
なければ、個人的な主観だということを表明した上で意見を言ってみる。
その意見自体は間違ったことを言ってもいいと思う。
間違っているのなら、反論がとんでくるはずだから。
人に何かを指摘されると良い気持ちがしないけど、
きちんとした話し合いになるのであればそれは悪いことではなさそうです。
準備の時間を増やす
自分でも何を書いているのかよくわからなくなってきましたが、
新聞の読み合わせをうまくやるシンプルな方法がありました。
早く起きてさっさと新聞を読んでおくことです。
5分10分でも、早めに起きて先に新聞を読んでおけば、
それだけ読める記事も増えるし、考える時間も増えます。
大抵のことは、事前に準備をしておけばなんとかなりますからね。
ということで、新聞の読み合わせをうまくやるには、「早起き」しよう。
ということでした。
準備をしておくと良いのは、なにも新聞の読み合わせに限らないと思います。
話し合いの場面でスパッと鋭い意見を発するためには、事前に自分なりの意見を作っておくことが良さそうです。
そのためには、ひたすら情報を集めて考える時間を作らないとですね。
「備えよ常に」ということで、今回は終わります。