1998年生まれ・21卒の学生は就活が大変化する可能性があるので注意!
1998年4月から1999年3月までに生まれた学生、
もしくは2021年に大学を卒業し、就職する学生にとって、
就活が大きく変化する可能性が出てきたので書いておきます。
就職活動にはおおよそのスケジュールが存在します。
3月に広報活動の解禁、6月から選考開始といったものです。
これらのスケジュールは何も適当に決めているわけではなく、
毎年、経団連が発表している「就職活動の指針」に示されています。
ですが、この指針には強制力はありませんし、
全ての企業が経団連に加入しているわけではないので、
おおよそこのスケジュールによって進められますが、
あまり守られることはありません。
大抵は前倒しの選考スケジュールになります。
外資系の企業は特にスタートが速いですし、
知名度の低い企業はほっておけば人気企業に殺到してしまう学生を、
可能な限り早いうちから確保すべく採用を始めます。
それが今年に至るまでに続く就活の慣例です。
しかし、2021年に入社する学生から、
経団連からスケジュールを公表することは廃止するべきだという意見を、
経団連の中西会長が発表しました。具体的な意見は以下の通りです。
2021年春に入社する大学生の就職活動について、「経団連が採用日程について采配すること自体に極めて違和感がある。何月解禁というスケジュールについて経団連の意見は言わないということだ」と述べ、経団連として日程に関する指針や目安は出すべきではないという考えを示しました。
経団連 中西会長 「就職活動の指針 廃止すべき」 | NHKニュースより
これはまだ正式な決定ではありませんので、
本当にこのようになるかはわかりません。
「経団連の指針に示されている就活スケジュールは形骸化している」と
そのように言われて久しいですが、
全く何もないよりはよく、おおよその目安になっていたことも事実です。
とはいっても、指針の公表があろうがなかろうが、
今までと比べて選考スケジュールに大きな変化は出てこないとは思いますが、
新卒一括採用から通年で採用をする企業も存在していますし、
学生の試験日程に配慮するなど、柔軟な選考活動に変化する可能性もあります。
どう転ぶかはわかりませんが、
これまでになかった選考活動を行う企業が出てくる可能性もあるので、
21卒の学生は特に注意する必要があります。
おおよその就活スケジュールが変化しなかったとしても、
経団連から発表されていた指針がなくなることで、
志望していた企業が他とは違った選考スケジュールに変化するかもしれません。
まだ数年先のことではありますが、
就活の仕組みが変わる可能性もありますので、
よく注意をして情報収集をしましょう。