たわごと

若手証券マンの話

山一證券が崩壊するまでの経緯を描いた「しんがり 山一證券 最後の12人」が面白い(ネタバレあり)

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こんにちは。

アメリカの大統領選でトランプさんが勝利したり、

ロシアとの北方領土交渉や経済協力が進んでいたり、

インドへの原発を含めたインフラ輸出が決まったり、

色々と大激変中の世の中ですが、

そんな中でものんびりと自分の時間は確保したいと思うところです。

 

先日マネーショートという映画をみました。

 感想はまた別の記事に書きますが、

少し前にも半沢直樹のドラマが大ヒットしたりと、

お金が絡んだドラマや映画、けっこう多いですね。

 

今日はそのなかでも、

山一證券が自主廃業に追い込まれるまでの過程を描いた、

「しんがり」

 

連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~ DVD BOX

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という作品についてです。

 

4大証券の一角を占めていた山一證券

今、証券会社の大手企業といえば、

野村、大和、日興が真っ先に思い浮かびます。

大学の3年の時、証券会社に入りたいと思っていたので

この3社に受かるべく就職活動をしていました。

 

途中、会社がくっついたり離れたりと形が変わっていますが、

昔はこの3大証券会社に加えて、もう一つ大手証券会社が存在していました。

それが山一證券。

1950年代に野村証券に抜かれるまでは、

法人業務に強みのある証券会社の中でも最大の業績を有していた会社と言われます。

時を経るにつれて徐々にその業績が萎んでいってしまったようですが、

証券会社最大の業績を持つ大手企業だった山一證券が、

どうして自主廃業に追い込まれるまでになってしまったのか、

「しんがり」を見て知りたいと思います。

 

 

あらすじ

主人公は、江口洋介が主演を務める梶井達彦

(原作の主人公は嘉本隆正で名前が違いますが、ドラマの方で話を進めます。)

お酒を飲まず、タバコも吸わない硬派な男が、

業務監理本部本部長(ギョウカン)という役職に就任するところから始まります。

この部署は、社内の不正や不適切な取引を取り締まる、

今で言うコンプライアンスを守るための場所。

ところがその実態は、成績の悪い社員が最後に飛ばされてくる

「場末」と呼ばれる所でした。

そんな場所だから、部署内の雰囲気も暗く、

社員もやる気がないわけじゃないのに、

どうしようもなく惰性で過ごしてしまっています。

 

そこに、自称「跳ねっ返り」の梶井が本部長として就任するのですが、

なんと就任初日から証券取引等監視委員会(SESC)の強制捜査が入ります。

就任早々、落ち着いて挨拶の時間を取ることもできないまま、

何が起きているのかを調べ始めます。

 

発端は総会屋への利益提供

ドラマの中では微妙にフェイクが使われていて、

会社や個人名が違うものになっていますが、

当時世間を騒がせていた、総会屋への利益提供がSESCの強制捜査の発端となりました。

 

総会屋とは、今ではほとんどその姿は見なくなったと言われますが、

株主総会にやってきては、文句やクレームをつけたりと

会社を脅しつけることで金銭などの利益をゆすりとろうとする人々。

 

小池隆一という実際の人物がモデルになっていると思いますが、

ドラマの中では磯崎という人物が、総会屋として登場しています。

山一證券は4大証券の中では唯一、総会屋への利益提供が無いということでしたが、

やっぱり怪しいぞということで、事前の通告もなく突然捜査が行われます。

 

すると、シンガポールの山一證券の子会社と、

磯崎の兄弟が作ったペーパーカンパニーとの間に、

不正な利益提供の痕跡がみつかり、

ここから山一證券もやっぱり利益提供してたんじゃないかということで

事件になっていきます。

 

今度は東京地検が社内で最大の収益を出している

事業法人本部(ジホウ)に強制捜査にやってきます。

当然、事前の通告は無し。

幹部の面々も聴取に呼び出され、

続々と不正の内容を白状していることがわかると、

突然経営陣が全員辞任。

何も知らない人々に、新しい経営陣の座を明け渡します。

旧社長と会長は、新社長と会長に

実は2600億円の隠れた負債があるんだと伝え、

「お前らでなんとかしろよと」だけ言い残して無責任に辞めてしまいました。

 

ドラマとして面白い

ここまでが2話までの話。

経済的な事件を扱った作品は、

専門用語が多くなりがちで何を言っているのかわからないまま

話が進んでいってしまいます。

実際、リーマンショックを題材にしている「マネーショート」を見た時は、

途中巻き戻しをしたり、ネットで検索しながらじゃないと

何を言っているのかわからないところがありましたが、 

 

「しんがり」は専門用語が出てきたときは、

しっかりとわかりやすい解説が文章でも出していたり

飽きがこないように主人公の梶井がとっても熱意のある人物として描かれています。

とても見やすい。

この一言に尽きます。

事実や経緯は途中や後からでも調べることもできますが、

その何が起こっていたのか、気になるから「調べたいな」と、

「しんがり」はそういう気持ちにさせてくれます。

まだ2話までしか見ていないので、

続きをDVDを借りて見たいと思います。

 

しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫)

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