仕事と就活のメモ帳

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実話を基にした映画「アルゴ」の感想

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久しぶりにアマゾンプライムビデオゆっくり映画を見ました。

 「アルゴ」という映画です。

ざっくりとした内容ですが、

1980年前後、イラン革命が起こった時のこと。

アメリカに亡命したパーレビ前国王を、

(イラン国民にかなり嫌われていた様子)

引き渡せと要求するデモがイランのアメリカ大使館前で行われていました。

次第にデモはエスカレートし、大使館の中にまでなだれ込んで

職員の大半を捕まえてしまいます。

しかし、

6人だけ、直前に抜け出してカナダ大使館に逃げ込んだ人々がいました。

逃げだしたことがバレたら最後、身の安全に保証はなく、

国外に逃げようにも厳しい検閲がかけられている状況。

八方ふさがりな状況の6人を助けるべく、

1人のCIAの職員が救助作戦を立案し、実行するというものです。

 

アルゴ (字幕版)

アルゴ (字幕版)

 

 

面白いのが、その救出作戦の内容が、

中東を舞台にしたSF映画のロケハンに来たという設定で、

6人の大使館職員を撮影スタッフに仕立て上げ、

イラン人の目をごまかして脱出しようという作戦でした。

劇中、作戦の承認をCIAの長官に求める際、

成功する可能性を考えると、最悪な作戦しかない中で

「他にもうすこしでもマシな最悪な作戦はないのか?」と問われた時の、

「これが最高に最悪な作戦です。」

という返しがなんともうまく言い表してるもんだ。という印象でした。

ちなみに、実話にもとづいて作られたそうです。

 

主人公を演じているのはベン・アフレックという俳優。

脱出に成功し、救助者の一人と握手をするシーンで、

普通なら笑顔を浮かべるようなシーンなのに、

渋い表情を崩しません。

派手なアクションシーンもなく、

全体的に地味な印象さえありますが、

救出作戦の最中、必ず自分が助け出すと約束したのに

中止命令が出たときの葛藤の表情など、

セリフ以外の部分で、

好きな人にはたまらないだろうなと思います。

 

感想としては、

実話にもとづいて作られた話という触れ込みではありますが、

命を奪われるかもしれない凶暴なイラン人から

善良な国民を救い出すヒーローの話。

というようないかにも勧善懲悪のアメリカっぽい映画です。

大使館の襲撃からその救出までをスポットしているので、

どうしてイラン革命は起こったのか、そもそもイラン革命は何なのか

というところはこの映画を見ただけではわかりません。

 

「この映画をみてもイランを好きになる人は米国人はいないし、

逆にアメリカを好きになるイラン人もいないだろう」

というレビューがあるように、

視点としてはアメリカ寄りになっているように感じます。

目立たないけど、家族を愛するある男の頑張りを応援する映画として、

楽しむのが一番良いのかもしれません。

距離的にあまり身近な問題として感じにくい中東の話ですが、

この作品をきっかけに調べてみるというのも面白いかもですね。