相場観を養う。8月29日(月)
相場観を養いたい。
ノート代わりに書き残しておきます。
ここに書いていることは個人的な見解であり投資を勧めるようなものではありません。
今日の日経平均は16737円で大引け。
前日日376円高。
8月26日のジャクソンホールでのイエレン議長の講演と、
フィッシャー氏の発言によって利上げ観測が高まったことから為替が円安へ動く。
ドル円相場が102円台に乗りあげ、業績の改善の期待から輸出関連企業を中心にほとんどの業種で上昇。
日銀のETFの6兆円の買い入れの決定が相場の下落に対する抵抗力を高めている様子。
日銀が手ぐすね引いて控えている以上、大きく売り崩れることがなく、
かといって大きく株価が上がっていくほど好材料があるわけでもないため、
こう着状態が続いている。
当面は9月20日と21日の日銀の金融政策決定会合と、
FOMCの内容が大きな材料となり、参考にされる指標の如何によって
株価と為替に影響を与えそう。
直近の指標で注目は9月2日の米国雇用統計。
事前の予想では、非農業者部門での雇用者数の増加予想が18万人程度となっているので、この数字を大きく超えて良い結果になれば、9月利上げも可能性がありそう。
なかったとしても、発言の内容が徐々に利上げに向かって動いていることからも、
年内に1回はありそう。
以前から、日銀やGPIFが株式を買い進めていることが「隠れ筆頭株主」というような呼ばれ方でニュースになってたりする。
今日の日経の一面にもある。
公的マネーによってREITや株式やETFを買い支えることによって、
株高を演出することができていた。
今でも、6兆円の買い増しで、大幅な下落が起こらないように睨みを利かせている状態にある。おかげで株価が落ちてきたとはいっても高い水準にいることができている。
ただ、いざ緩和をやめようという段階に入った時、こうして買い進めてきたことが裏目にでるように思える。
少しでも保有する資産を売却するようなそぶりを見せれば、
売り戦略で相場にいる人たちにとってはこれ以上のない好機だと思う。
緩和の終了とともに、相場が大崩れすることもありそう。
日銀の9月の会合へ向けて、「総括的な検証」を行っている最中のはずだけども、
アメリカの利上げと同じように、日本の緩和の出口戦略も、乱高下が起こらないように、軟着陸ができるよう最大限に市場に配慮したものでなければ、大変なことになるかもしれない。
半導体株が活況になっている様子。
「3次元NAND型フラッシュメモリ」どんなものかさっぱりわからないけど、
これが人気のようで半導体株に資金が流入中。
半導体はスマホやパソコンなどの機器の製造に用いられるので、
iPhoneなどのモデルチェンジの頃合いには活況となるそう。
部品の発注の時期なんかがいつ頃かわかればもっと厳密に半導体株の上昇する時期がわかるような気もする。