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バイナリ畑でつかまえて[読書]

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一冊本を読んだので感想を書きます。

 今回読んだのは、「バイナリ畑でつかまえて」というマンガです。 

 

 

バイナリ畑でつかまえて

バイナリ畑でつかまえて

 

22のマンガの短編集を集めたものです。

21話まではデフォルメされた絵ではないけど、4コマに近い構成。

最後の22話は表題にもなっている読み切りのお話が掲載されています。 

タイトルになんとなく聞き覚えがあるように感じるのは、

ライ麦畑でつかまえて」という本のタイトルのオマージュだからですね。

読んでいれば何か気づくことがあるのかもしれないのですが

読んだことがないので何も書けない(~_~;)

 

概要

現代〜近未来の日本が舞台

スマホやパソコンを始めとする情報機器が溢れかえっていますが、

そのおかげで人々は様々なコンテンツに慣れ親しむことができ、

気に入った内容を自由に共有できるようになりました。

常にネットとつながっていると言っても過言ではない今の日本で、

情報機器に囲まれている現代人の生活模様が描かれています。

 

バイナリ畑でつかまえて」という表題は、

このマンガの最後の話からとったものです。

ある開発チームが、メガネ型のウェアラブルデバイスを通すことで現実にいるかのように映し出される、人の人格を写したAIを開発しました。

AIの人格の元となっているのは、

そのAIを作り出すプロジェクトのリーダーである女性。

日常生活における多くのライフログを解析し、AIに読み込ませることでその人が日頃感じていることや考え方、価値観を時間をかけて学習します。

そして最終的に本人と同じように話し、振舞うAIが完成。

そのAIと、AIの元になった女性と、

同じ開発チームである同僚の人間関係やいかに?といった話

ちょっとネタバレですが、女性が死にます。

それで残されたAIはどう振る舞うのか?

元の女性が生きていてもそう振る舞ったのか?

同僚の男は何を感じ、その後どう生きていくのか?

というところがミソです。切なくてよかった。

 

感想

1話目はあるモノをテーマにしています。

駅や道で歩いている時に見たことがある人も多いはずで、

初めてソレを使っている人を見たとき、

「この人は何を一人で喋ってるんだろう?」と思い驚きますが、

タネが分かればたいしたことのない話。

でも傍から見れば少し異様に見えるもので、

何年か前には存在しなかっただろうソレを使っている人を見ると、

情報機器が進展した現代に生きているんだと感じます。

のっけから話に引き込まれました。

他にも、

情報機器に振り回されるサンタ

ネットの危険性を親に説く子

更新されないSNS

公開されたレシピだけではわからない母の味

 

印象的な話が多いです。

バイナリ畑でつかまえて」も良いですが、

個人的なオススメは、3,11,16,17,19話です。

情報機器を通じた人間関係について書かれてます。

 

全部を読んでみての感想ですが、

情報機器が発達しても、人間関係は無くならないんだなと思いました。

ネットがあるので人との接し方は変わりますが

数や質は変化しても、悪いことばかりじゃない。

 

バイナリという言葉は2進数を意味し、0と1を表すそうです。

聞きなれない言葉がタイトルになっているけど

小難しい話で、全く知らない技術の開発がうんたらからんたらではなく、

予想外に情緒あふれるマンガです。

ITやネットという言葉になんとなく拒否感を感じている人、

ネットが人間関係を希薄に〜〜!!💢な人、

「ネットさえあればいいや」ってなってる人が読むと面白いかなと。