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東京オリンピックのエンブレムについて

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こんにちは。今日は今ホットな話題になっている(若干過ぎ去った感もありますが)

東京オリンピックのエンブレムの模倣問題について面白い記事があったので紹介します。引用は全部この記事からです。

bylines.news.yahoo.co.jp

 

この記事です。かなり詳しく、それもかなり長文で解説されています。

この記事のおかげでデザイナーで似ていないと発言している方はどんな風に考えているのかということがわかります。

でも長すぎて最後まで読むまでに挫折しそう笑

 

先に簡単にまとめたいと思います。

 

  1. モノの類似性は、見る人の文化的背景によって変化する
  2. デザイナーと一般市民の間でカルチャーギャップが起きてる
  3. 相互理解するにはデザイナーは丁寧に説明し、大衆も耳を傾ける必要がある

初めにこう書かれています。専門家と一般人との間で摩擦があるという意味では他の問題でも似たようなことが起きていると言えるかもしれません。

 

デザインについて

  1. デザインの本質は「課題解決」と「価値提案」
  2. 「美しさ」は「売る」や「文化レベルを高める」という課題への手段にすぎない
  3. いかに適切な手段で解決するかが重要

デザインはシンプルなものが求められる一方、アイディアはすでに出尽くしているため、最終的なデザインが似ているかどうかよりもそれが出来上がるまでのコンセプトがどうか?というところが評価の対象になっているそうです。

 

リエージュ劇場のロゴについて

  1. ステンシル書体という書体ジャンルがある
  2. リエージュロゴ、チヒョルト展ロゴは、このステンシル書体に属する
  3. ロゴのTが分割されてるのは、ステンシル書体(のローマン系)の作法。

リエージュ劇場のデザインはTとLをステンシル書体で表しています。このステンシル書体で書かれた文字自体は数千個という単位で世界中に存在し、これ自体にオリジナリティはありません。

 

  1. ステンシル系の書体がベースであり、Tの分割の仕方はオリジナリティではない。
  2. TとLの合字を、独自解釈で発展させたのがオリジナリティ。
  3. Tの水平部分のカーブを、外円とうまくからめたのもオリジナリティ。

 

ステンシル書体の文字自体にはオリジナリティはありませんが、その書体のTとLをくっつけあわせること。それに外円を加えてさらに手間を加えた。ということがオリジナリティとして評価されているそうです。下の図が出来上がるまでのイメージ

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五輪のエンブレムは?

  1. モジュールという手法はオリジナリティではない。
  2. モジュールの組み合わせで、両ロゴを作ったのはオリジナル。
  3. 同じモジュールで、全ての周辺物も作る提案はオリジナル。
  4. 円による亀倉オマージュは、初期案の商標回避に後付けされた差別化処理でありオリジナリティ(だが、結局リエージュとかぶった)

東京オリンピックのエンブレムについては、初めに3×3の正方形に分割し、9つのモジュールを個別に付け替えることがコンセプトだったそうです。これらのモジュールを個別につけかえたりできることからデザインに幅をもたせることができ、「展開力」があるということで評価を得たそうです。しかし、Tというアルファベットは類似のデザインが多く、商標を登録することが難しいので引用内4番にあるようにオマージュで手を加えたところ、リエージュとデザインが近くなったという感じでしょうか。

 

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せっかく苦労して作ったデザインですが、世界中に似たようなロゴがないかどうかを調べる必要があるそうです。そこで、世界中の商標登録されているロゴを調査していくそうです。なぜ商標を使うのか?

それは著作権法だと「アウトプットが同じでも、自力で考え出したならオリジナルと認められ、著作権侵害にならない」からです。なので申請が必要な商標が重要となります。

あくまで最終の結果でなく作り上げるまでの過程が大事だということのようです。

リエージュのロゴは五輪エンブレムの商標調査では引っかからなかったということで商標登録をしていなかったいうことでしょう。

 

ということで著者のまとめとして

  1. 視覚的な要素としては、両者は主要部分が類似している。
  2. コア・コンセプト面では、合字とモジュールという異なった設計思想である。
  3. 機能面では、遠距離から判別できるため、ロゴとしては差別化されている。
  4. 法律面では、リエージュが商標未登録のため、問題ないと判断される。
  5. 感情面を排除すれば、「問題ない」と判断される可能性は高い。

感情面というのはリエージュ劇場の方々が不快感を示しているがそれは当事者間の問題であり、そういった問題は当事者間で解決し、商標や著作権などの問題の解決にはきちんと法的な手続きを伴って解決すべきということだそうです。そしてリエージュのロゴは商標登録をしていないということで問題無し。

 

デザイナーさんの専門的見地からみた意見ということですね。

最後のまとめの所に著者の深津さんが考えられていることが書かれています。ここをよんでみると単なる擁護ということでもないのがわかります。

どう言おうが似てるからダメじゃんという言い方は一元的見方でしかなく、最終的にそのデザインの良し悪しを判断するのは専門家であるべきという考えだそうです。

 

確かに、僕らはぱっと見の印象でしかきめることができないから最終的な判断は専門家がするべきだとは思います。が、これだけきっちり説明されても納得できない笑

結局このエンブレムのデザインが撤回されたように、みんなに受け入れられるようなデザインでないとダメな気がするなぁ笑

 

というのがこの記事を読んだ感想です!

ここに書いたのだけじゃ語弊があるかもなので、はるばるこのブログに到達してくださった方がいるのなら是非とも、いや絶対元の記事をみてください!!

下の方へスクロールしていくと、コメント欄で全てのコメントに対して一つ一つ丁寧にコメント返しをされています。

これはこの方がデザイナーとそれ以外の人のすれちがいを少しでもなくそうという思いからされていることだと思います。あまりに長すぎる記事のせいで全部読まずに誹謗中傷している方もいるかもしれません。(少なくとも誹謗中傷はされてる)

それによって辛い目にあうこともかえりみずにやってくれています。

シンプルに尊敬します。ここから元の記事へ飛ぶのであれば、考えが違おうとも

心無い言葉は使わずきちんと全て読んでみてください。

記事中にも書かれていますが、両者の歩み寄りがなにより大切だと思います。

 

 

 

 

 

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